「晩秋の候」


             深まる秋の色の中で佇むあなたは
                    いつの間にか霧の向こうに
                        白く煙ってしまうのでしょう

             風が吹けば風に流れ
                    雨には細い身をさらしながら
                        決して淋しいとは口にしないのですね

             でも私は信じたいのです
                    あなたのその涼しげな瞳は
                        いつでも熱さを欲しているのであろうと