「ヘクトパスカルのいたずら」


台風が過ぎた後の 駅のホーム
ヘクトパスカルのいたずらのような風が
わたしの髪を舞い上げる
あなたの街へ向かう電車が 今 出て行った 

どうすればいいと たずねたあなたは
わたしのその先の言葉を 知っていたのでしょ?

あっけない別れの すこし後にやってくる苦しみは
底なし沼に足を取られたみたい
もがき続けるしかなかった

台風が過ぎた後の 駅のホーム
ヘクトパスカルのいたずらのような風が
わたしの髪を舞い上げる
あの日のあなたの背を もいちど 心の中に
刻みつけて・・・