「ぬくもり」 by 瞬介


          ここにもいろんな人が来ている。
          窓際で頬杖をつき、うなだれる彼女。
          僕には何か痛みが伝わってくる。・・・匂いだ。

          今は一人でいたい、でも一人ではいられない。
          そんな気持ちがここへと足を運ばせる。
          一人だけれど、周りには誰かがいるこの店に。

          こういう観察眼が僕に残っている限り、
          見ようとする力が残っている限り、
          僕は書ける。まだまだ大丈夫だ。

          そんなふうに思いながら、店を後にした。